夜行列車という名称が、いかにも古めかしい響きを持つようになって久しい。鈍行が普通になり、各駅がローカルになった。朔太郎がアフォリズムで書いたような感慨を僕が抱くようになった。これを老いというのだろう。

ゴムまりのような乳房と表現した朔太郎が懐かしく感じられる今宵、僕は夜行列車に乗って信仰の山に行く。