もうすぐ65歳、平均余命18.55年だ。と云ったところで何も変わることはない。この間に何をしようというのか。いや、何もできやしない。これまでどおり怠惰な日々を送るだけだろう。
そのなかで唯一後世に遺せるものがミンカブァン自伝の日本語訳だろうか。だが、今ひとつ馬力が掛からない。おい、おまえ、一体どうしたんだ。
(上の文章を書いて約2ヵ月が経った)
シェイクスピアが現代に蘇って1人の少年と接触するという設定の韓国の伝記童話を翻訳することになった。沙翁は当然のように少年と韓国語でやり取りする。それを日本語に翻訳するのだが、いくつか問題がある。
英語 life expectancy の訳語が平均余命だと記憶するが、ずいぶんニュアンスが違うではないか。この違いをどう解釈するか。
Light conductor を避雷針と訳したのと共通する翻訳のトリックを感じる。これを「文化」の違いで説明しても何にもならない。天気予報や一般科学でよく使われる言葉の置き換えに過ぎないからだ。