先日、小曽木街道の榎峠から永山までの丘陵をMTBで走ったとき、あちこちで赤い彼岸花を見た。ちょうど彼岸の入りだったこともあり、自分が彼岸と此岸のあいだにいるような感覚を抱いたりした。
そう、僕らはいつだって彼此のあいだにいるのだ。野辺に咲く彼岸花は、名前のせいか、時にそんなことを考えさせたりする。馬齢を重ねるごとに自分に引き寄せて考えるようになったとも言える。
彼岸花には赤い花に交じって白い花もところどころに咲いている。明成皇后の暗殺犯、岡本柳之助の墓に白い花が2輪咲いていたことを急に思い出した。