紀元後の西洋文化はキリスト教と密接不可分の関係にある、と世界史の教科書や関連の本を読んで覚えてきた。中世の陰鬱な文化や魔女狩りのような時期があったとはいえ、キリスト教を抜きにして西洋は理解できないと教えられた。

学生のころは皆と同じように西洋にかぶれ、大いにその影響を受けた。だが、結局それは表面的なものでしかなかったようだ。朝鮮の文化に接するにつれ、ぐいぐい深入りするように感じた。

西洋文化に対する理解が観念的だったとすれば、朝鮮のそれには情念的な接近をした。同質な部分がある分、理解しやすいように感じた。少なくとも、そういう錯覚に陥ることができた。だが、それも観念的なものだったかもしれない。