a tie

この前、妻からネクタイを貰ったのは何年前だろうか、記憶の欠落を恐れずに言えば20年ほど前になろうか。妻から貰ったネクタイを残らず切られたのが25年前、女性問題が発覚したあとは、当然ながら貰った記憶がない。

今回もわざわざ僕にというのではない。誰かのために取っておいたものを譲り受けた格好だが、そんなことはどうでもいい。僕にくれたことが大事なのだ。

朝の出がけにスーツに合わないといって差し出した。彼女の心中を察するに、許したわけではないわよ、といったところだろうか。

僕の心のなかに静かに嬉しさが広がるのを感じる。

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