偶然が重なり友人2人と娘と一緒に食事をすることになった。友人の1人はアメリカ生まれで少し前に日本国籍を取得した僕と同い年の、もう1人は台湾生まれで日本国籍をもつ30代後半の男だ。彼らの共通項は言語学を専攻したことだ。
娘は遅れて来た。彼女にとって毛色の変わった父親の仲間の席に入り込んだという感官だろう。これまでにも僕の山仲間と一緒に食事したり遊んだことはあるが、今回の仲間は少し違った。
あとで娘に聞くと、言語学専攻者に会ったのは初めてだという。彼女が何を感じたかはともかく、あまり接触のなかった人と会うのはいいことだろう。こういう解釈はいかにも親らしいと思う。