21歳から23歳にかけて神保町の本屋で同僚だった友人に数ヵ月ぶりに連絡したところ、最近、大腸ガンの手術を受けたという。電話で明るく装っていた分、衝撃が大きかったに違いない。
友人が病気になったり亡くなった話しを聞くたびに、お前も覚悟しろよ、と言われているように感じる。これからそういう機会がふえるだろう。どんな奴も死から逃れることはないから公平でいいのだが、不安ではある。覚悟するしかない。畢竟、僕らは他の生物と同じように生ある限り生き続けるしかないのだ。それでいいではないか。
下の写真はプサンのカトリック共同墓地にあった閔甲完(1897-1968)の墓碑の裏面だ。彼女の来歴を記しているが、この墓地も石碑も今はもうない。 道路工事のために、移転を余儀なくさせられたのだ。