ここ数年のあいだに渋谷駅とその周辺が急速に変貌している。僕が1970年によく通過したところだ。大学への通学で半年ほど、その後、駅近くの書店で3ヵ月アルバイトしたからだ。もう50年前のことだ。
90年代半ばに夜間の大学院に通ったときも渋谷駅と表参道のあいだを歩いたものだ。とくに愛着があるわけではないが、どこか懐かしい。その駅の周辺がまったくといっていいほど変わってしまった。
自分の記憶が壊されるような不思議な感官に襲われることがある。認知症の母が家の近所を通るたびに口にする「こんな家はなかったのにね」「ここはどこなの」という言葉の感官も似かよったものなのだろう。
国道246に架かる歩道橋の上から
山手線内回り渋谷駅ホームから
上の写真の夜景