幼児期の景色の記憶

特定の景色に格別心を引かれる理由は幼児期の景色の記憶の断片で、それに対する郷愁ではないだろうか。たとえば、先日、奥多摩の金比羅尾根をMTBで走っていて、ひときわ引かれる光景があった。思わず自転車を止め、写真(↓)に収めた。

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中学生のころ絵が好きで、好んでこういう山道を水彩画で描いた。そうだ、僕は東京の本郷で生まれ、半年後には父の転勤で岡山県和気郡の山あいにあった鉱山町に連れていかれ、5歳になるまで過ごした。そこを離れるとき、汽車の汽笛が谷合に響きわたった。その鋭い高音をいまも鮮やかに記憶している、あるいはそう思い込んでいる。

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