Players and observers

민갑완ミンカブァン(1897-1968)の関連年表(1875-2014)を oguris.blog に再掲した。タイトルは Korea and Imperial Japan とし、1875年8月の雲揚うんよう号事件から始めた。この事件が明治日本すなわち大日本帝國の対朝鮮外交を象徴していると考えたからだ。いわゆる「砲艦ほうかん外交」であり、パワーポリティックスである。

現在のロシアによるウクライナ侵攻に向けた動き、中国による台湾侵攻をめぐる動向も類似している。欧米各国も同じ根っこを共有している。こんなことを書くと、150年も昔の話が現在と同じだなんて、といぶかしく思うだろうが、それを承知のうえでえて言うのである。

砲艦外交を正当化する根拠は国際法であり、19世紀後半においては萬國ばんこく公法とも呼ばれた。近代ヨーロッパにおいて形成されたものだから、ロシアや中国と対立しているかに見える欧米諸国やそれを模倣した日本も同じ枠組みのなかで動いている。

日本の場合は砲艦ならぬ<傍観>ないし<望艦>であろう。官僚の作成した原稿を読み上げる首相や閣僚の姿を見るにつけ、何とも情けない思いに陥るのは僕だけだろうか。

The Economist Feb 9 2022: Yuval Noah Harari Argues


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