来歴という言葉にはじめて接したのは、萩原朔太郎の文章だったと思う。僕の記憶ほど当てにならないものはないが。

背表紙が革製の全5巻の全集を持って、ひと夏、岡山県の山間部にこもったことがある。浪人した年の夏か、高三の夏休みだったと記憶している。