非現実的な、あまりに非現実的な韓国ドラマ(5)

なぜ僕は韓国ドラマをみて「非現実的」と感じ、それにいら立ち、怒りさえ感じるのだろうか。

非現実的な…韓国ドラマ(1)に記したとおり、韓国ドラマがすべて「非現実的」とは思わない。ここ数年では次のドラマを大いに気に入り、感想を書き止めている。

このほかにも好きなドラマがある。올인(オールイン)、목욕탕 남자들(銭湯の男たち)、허준(許俊)、대장금(大長今) 、월계수 양복점 신사들(月桂樹洋服店の紳士たち)などである。ホームドラマ、歴史物、アクション物など多様なドラマを見ている。では、僕は何を好悪の尺度にしているのだろうか。

  1. 社会描写と分析の明快さ、韓国ドラマの常套手法(社会的階層を個々人に投影し、その個人がそれぞれの階層を代表しているように見せる方法)を意識的に行っているか
  2. 常套手法を使ってえぐり出そうとするものが明確で、制作関係者のなっているか
  3. 心理描写の精緻さ、吟味された登場人物のセリフ、理屈っぽくならない程度の精緻さを持たせているか
  4. 交通事故、記憶喪失、肉親探し、復讐、詐欺被害、親子間の葛藤、異階層間の男女の恋愛などをいかに必然的に使っているか
  5. (常套手法の)非現実性が社会のある側面を描写するため意図的に設定され、その意図するものが有効に描かれていればよいのである
  6. 逆に、非現実性がさしたる意図なしに常套であるゆえに導入されている場合、非現実性は単にドラマの型の一つに過ぎず、僕のような視聴者を辟易させるのである

韓国ドラマに関するきわめて主観的な観察を5回にわたって投稿してきました。要するに、僕は韓国ドラマの熱心なファンの一人なのです。

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