「トレインピープル」の立場で観察すると、中国人とアメリカ人は最もやかましい人びとに見える。いずれも、その多くは我が物顔でスペースを占領し、我々を妨害する。
彼らが中国人とアメリカ人だからなのではないが、目につく人が多い。最近、日本人で目につくのは大きいストローラーで電車に乗ってくる若い人たちだ。60歳代の同窓会や同好会とおぼしき人たちも迷惑なことが多い。
近ごろ耳につくのは日本人の初老の男性で必要以上に大声で話す人だ。大体は社会的な成功者で、周囲の人びとに聞こえよがしに自慢げに話す。酒気を帯びるとさらに大声になる。周囲に対する配慮が働かなくなるのだろう。
やかましい人とは、要するに他者への配慮が働かない人びとということだ。人種とはまったく関係ないのだが、なぜか中国人とアメリカ人が目立つ。